CFDの原油取引ってどうのなの、CFDの原油取引に興味あるけれどリスクはどれくないなの。
このようにCFDの原油取引に興味を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に商品CFDでも原油のCFDは代表的な商品です。
そこで今回はCFDの原油取引について解説していきます。
- CFDの原油取引のメリット
- CFDの原油取引のデメリット
- CFDの原油取引におすすめな人
- CFDの原油取引はハイリスクハイリターン
CFDの原油取引とは?

そもそもCFDの原油取引とは主に原油の先物価格を原資として取引を行う差金決済取引です。
また、差金決済取引であるため、現実に買いで入っても原油そのものを所有しているわけではなく、CFDの原油取引では実際の引き渡しなどは行われません。
ちなみにCFDの原資となる原油は油田から採掘されそのまま精錬されていない石油のことを指します。
この原油が精錬されることでガソリンや灯油などの燃料やナイロン、プラスチックなどの工業原料になり様々な産業の基盤材料や素材に使用されています。
そのため、原油は世界経済の基盤となる商品であり、CFDの原油はそのような商品の価格を原資にしている差金決済取引だと言えるでしょう。
CFDの原油銘柄の種類
ちなみにCFDの原油は原油を原資にしていますが、実は原油にも複数の銘柄が存在しています。
例えば、WTI原油や北海ブレンド原油、ドバイ原油などがあります。
主な違いとしては石油の成分や地域の違いがあり、WTI原油は米国のテキサス州やニューメキシコ州で産出される原油で軽質かつ硫黄分が少ない分高品質とされ、世界の原油価格の指標とされている銘柄です。
一方で北海ブレンド原油は北海で産出される原油で欧州やアフリカ、中東の原油価格基準とされ、重質で硫黄分が多い分WTI原油には品質が劣り、価格もより安くなる傾向にあります。
対してドバイ原油は中東のペルシャ湾で産出、アジアでの原油価格の基準とされ、さらに重質かつ硫黄分も多いため、WTI原油や北海ブレンド原油よりも安くなりがちです。
ちなみにCFDの原油取引ではWTI原油や北海ブレンド原油の2種類が扱われることが多く、特に取り扱っているのが多いのがWTI原油となっています。
CFDの原油のメリット
ではCFDの原油の取引にはどういったメリットがあるのか。
以下ではCFDの原油の取引のメリットについて解説していきます。
- ボラティリティが高い
- 24時間取引可能
- 売りでも利益が狙える
CFDの原油はボラティリティが高い
まず、1つ目のCFDの原油の取引のメリットとしてはボラティリティが高い点があります。
理由としては原油は世界経済の需要に密接に関連しており、顕著に需要が変動することで価格も変動しやすいからです。
例えば、原油は製造や輸送など経済の基盤となっているため、その分世界の経済が成長すれば大きく需要が高まり、価格が暴騰する可能性がありますし、逆に世界の経済が失速すれば急激に需要が落ち込み、価格も急落する可能性があります。
また、原油のCFDではレバレッジも20倍と大きくボラティリティの大きさと合わせて短期で大きな利幅を取れやすく、それに伴って短期で利益を上げやすくなります。
よって利幅を生み出すボラティリティが高い点でCFDの原油の取引のメリットだと言えるでしょう。
CFDの原油は情報集めがしやすい
次に2つ目のCFDの原油の取引のメリットとしては情報集めがしやすい点があります。
理由としては他の商品よりも公開される数値での情報が集めやすいからです。
例えば、大豆やとうもろこしなどの商品は気候や収穫量、輸出入、個々の人間の消費量など公開の数字として調べるのが難しいものに影響されることが多いです。
一方で原油は製造業やエネルギー産業での需要が主であるために供給量や在庫量、生産国の産出動向、雇用統計など原油や原油に関連する数値は公開されていることが多いです。
そのため、大豆やとうもろこしなどの商品と比較して数値で読みにくい不確定な要素が少ない点で原油は取引のための情報収集がしやすいです。
よって情報集めがしやすい点がCFDの原油の取引のメリットだと言えるでしょう。
CFDの原油は売りでも利益を狙える
3つ目のCFDの原油取引のメリットとしては売りでも利益を狙える点があります。
理由としては原油は需給で動くため、大きく下がることも頻繁にあるからです。
例えば、株価や金では一時的に下落することはあるものの、全体的には右肩上がりであることが多く、穀物なども需要の高止まりなどで価格が高いままのことが多いです。
一方で原油は経済が停滞すれば需要が減り、持っていても株価のように配当を生み出すこともなければ金のように保管しやすく資産性が高いわけでもないため、保管だけでお金がかかり、誰も持ちたがらなくなります。
この点で完全に需給のみで経済が停滞すれば敏感に下落するため、そこで売りから入ることで売りでも比較的利益が上げやすくなります。
よって売りでも利益が狙える点でCFDの原油のメリットだと言えるでしょう。
CFDの原油のデメリット
一方でCFDの原油のデメリットにはどういったものがあるのか。
以下ではCFDの原油のデメリットについて解説していきます。
- 常に世界情勢の情報が必須
- 需給環境が全て
- 買いだけでは大損の可能性
CFDの原油は常に世界情勢の情報が必須
まず、1つ目のCFDの原油のデメリットとしては常に世界情勢の情報が必須な点があります。
理由としては原油の市場環境は世界の生産状況や経済状況に密接に関連し、目まぐるしく変化している部分があるからです。
例えば、一般的に石油の最大の生産場所はどこかと聞かれれば中東と答えてしまう方が多いかもしれませんが、現在では米国となっています。
要因としては米国では新たな採掘技術により今まで取れなかった層から原油が取れるようになった2000年代のシェール革命で石油生産量が一気に増加し、米国が原油の生産1位に現在なったからです。
このように原油の生産場所や全体的な生産量での変化も起きており、原油環境は世界的に日々変化しています。
そのため、古いままの世界情勢知識では原油の市場環境を見誤り、失敗に繋がりかねません。
よって常に世界情勢の情報が必須な点がCFDの原油のデメリットだと言えるでしょう。
CFDの原油は需給環境が全て
2つ目のCFDの原油のデメリットとしては需給環境が全てな点があります。
理由としては需給で原油の価格は乱高下しやすいからです。
例えば、株価などでは暴落などがあったとしても特に大型株では半値などで戻ることも多く長期では配当などで資産として持ち続ける方も多いです。
しかし、原油では経済的な需要がなければただの邪魔な液体であり、実際に例えばCFDの原油の原資産となるWTI原油先物では世界全体的な活動が滞った2020年のコロナショック下では一時価格がマイナスとなってしまいました。
これはお金を払っても引き取って欲しいということであり、極論誰も要らないというような状態です。
そのような状態からも分かる通り、原油価格は世界の経済活動の需要に非常に大きく反応し、資産価値などでなく需給が全てで動きます。
よって価格の乱高下しやすい需給環境が全てで動く点でCFDの原油のデメリットだと言えるでしょう。
CFDの原油は買いだけでは大損の可能性大
3つ目のCFDの原油のデメリットとしては買いだけでは大損の可能性が高い点があります。
理由としては原油価格は定期的に低迷や急落する時が多いからです。
例えば、現物株や金などでは全体としては右肩上がりとなっていることも多いため、買いのみでも利益を上げやすい部分があります。
しかし、原油では経済状況によって定期的に低迷するタイミングや需要によって急落するタイミングがあり、買いでしか取引しない場合は利益を取れないタイミングが増えたり、急落により大きな損を抱える可能性も高まります。
そのため、買いだけでは売りと買いの両方を行う人よりも原油ではリスクが高まります。
よって買いだけでは大損の可能性が高い点でCFDの原油のデメリットだと言えるでしょう。
CFDの原油に向いている人

一方でCFDの原油に向いている人はどのような方か。
以下ではCFDの原油の取引に向いている人について解説していきます。
- 原油以外にも取引経験がある人
- 自分で情報を収集できる人
- 売りからも慣れている人
CFDの原油以外も取引経験がある人
まず、1つ目のCFDの原油の取引に向いている人としては原油以外にも取引経験がある人が挙げられます。
理由としては原油取引はCFDの中でも難易度が高めな取引だと言えるからです。
例えば、日本株や米国株の指数のCFD取引であれば比較的値動きも少なく、極端な暴落なども起きにくい部分があります。
しかし、CFDの原油取引では需給が全てであるため、経済情勢によっては暴騰、暴落が起きやすく価格の上下もしやすいです。
そのため、CFDで取引したことがない場合にいきなり原油取引を行うとCFDの取引に慣れていないのに価格の乱高下が大きく損をしやすくなります。
この点で原油以外にも取引経験があり、取引に慣れている方でないと適切なリスク管理の元に原油取引のCFDを行うのは難しいと言えるでしょう。
よって原油以外にも取引経験がある人がCFDの原油の取引に向いている人としてあげられるかと思われます。
CFDの原油に関連する情報を自己で収集できる人
2つ目にCFDの原油の取引に向いている人としてはCFDの原油に関連する情報を自己で収集できる人があります。
理由としては自己で情報収集できなければ荒い原油の取引環境に対応できないからです。
例えば、原油は中東情勢やOPECの動向、米国の産出状況など日々更新される情報によって市場環境が激変します。
そのため、他人の伝聞的な意見でしか情報を収集できなかったり、受身的な情報収集では機動的な原油の取引ができず損をする確率が高まります。
一方で原油に関する情報を自己で積極的に取得できれば機動的な取引方法の変更ができ、市場が大きく変動する前に対処がしやすくなります。
よってCFDの原油に関連する情報を自己で収集できる人がCFDの原油の取引に向いている人だと言えるでしょう。
売りからも慣れていてCFDの原油取引ができる人
3つ目にCFDの原油取引に向いている人としては売りからも慣れていてCFDの原油取引ができる人が挙げられます。
理由としては原油のCFDでは需給で動くため、長期で持つ人が少なく下落もしやすいからです。
例えば、株式で特に現物取引に慣れている方は株価は右肩上がりに上がる、長期で持てばいつかは上がるみたいな考え方の人が多く買いからの考え方に慣れている人が多いかと思います。
しかし、原油価格ではそのような考え方は通用せず、常に需給で資産性がなく、短期的な取引が主流となっています。
そのため、原油の取引では利益を出すのであれば右肩上がりではなく価格の乱高下で下がるパターンも想定して買いと同等に売りからの考え方も非常に重要になります。
よって事前に売りからの手法にも慣れていてCFDの原油の取引ができる人がCFDの原油取引にも向いている人として挙げられるでしょう。
CFDの原油はハイリスクハイリターン

結論としてはCFDの原油の取引はハイリスクハイリターンだと言えるでしょう。
理由としてはCFDの原油は世界経済の需給が全てで価格が乱高下しやすいからです。
そのため、売りも買いもうまく見極めながら原油のCFDを取引できる方にとっては値動きが大きい分利益も取りやすい商品だと言えるでしょう。
一方で初心者の方や今まで買いを中心で取引してきたという方には需給で動き急落する場面も多い原油のCFDを取引するのはかなり難易度の高い取引だと言わざるおえないです。
実際に米国の採掘技術の向上によって石油の生産は飛躍的に増加したため、全体的に価格が抑えられるようになり、今までは予期されなかった需給環境も突然出てくるといったことが原油では起こるため、右肩上がりにはなりにくいです。
よってCFDの原油取引は乱高下しやすく、利幅も大きい分他の商品よりも買い売りの両方を需給環境でうまく見極めなければならない点でハイリスクハイリターンな商品だと言えるでしょう。
CFDの原油取引におすすめな証券会社
ちなみにCFDの原油取引を行うのであればDMM CFDがおすすめです。
理由としては取引手数料やロスカット手数料、入出金手数料など各種手数料が無料で取引できるからです。
取引において手数料はあまり払いたくない取引コストですが、DMMCFDではそういった取引手数料などのコストを気にせずに取引できるのが魅力です。
また、CFDの原油取引では短期での売り買いが主になるため非常に何度も取引することになることになりますが、DMM CFDでは10Lotの取引毎に取引応援ポイントというものが付与されます。
この取引応援ポイントは1ポイント1円で現金化して使うことができ、取引に活用することが可能で特にCFDの原油取引では10Lotの取引毎に2ポイント貯めることが可能です。
取引毎にポイントが還元されるサービスをCFDで提供している証券会社は少なく、特に取引が多くなりがちな原油取引のCFDにはありがたいサービスだと言えます。
よってCFDの原油取引を行うのであればDMM CFDがおすすめだと言えるでしょう。
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