CFDでも配当を狙うことって可能なのか知りたい、CFDで株みたいに配当狙いの取引をしてみたい。
このようにCFDでの配当狙いの取引に興味を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回はCFDでの配当狙いの取引について解説していきます。
- CFDでの配当狙いは愚の骨頂な理由
- CFDでの配当狙いでおすすめしない人
- CFDで配当狙いをおすすめできる人
- 配当狙いならCFDではなく現物で
CFDで配当狙いは可能?
結論から言うとCFDでの配当狙いの取引は可能です。
理由としてはCFDでは株や株価指数といった配当の出る銘柄を取引することができ、権利付最終日を含み、長期間保有することができるからです。
例えば、株や株価指数では配当が出る場合、権利付最終日までに売買契約を締結し翌日まで持ち越すことで配当が入ってきます。
CFDは現物を保有しない差金決済ですが、同じように配当の出る株や株価指数を権利付最終日で翌日に持ち越すと配当に相当する権利調整額を受け取ることができます。
この配当に相当する権利調整額はCFDで買いポジションにいつつ、取引ロット数に応じて得ることができます。
つまり、配当が出る株や株価指数の買いでの株数に応じて現物で配当がもらえるようにCFDも同じように取引ロット数で権利調整額が付与されます。
よってCFDでの配当狙いは取引する商品とポジションによってはできると言えるでしょう。
CFDでの配当狙いができる銘柄
一方でCFDは金や銀、石油などの商品、株価指数や株式など様々なCFDが取引できますがCFDでの配当狙いができる銘柄は一体どれなのか。
結論としてはCFDで配当狙いができるのは株や株価指数のCFD銘柄のみです。
具体的な銘柄としては株銘柄では年間配当利回り約7.5%のフォード株や年間配当利回り約6.8%のAT&T、株価指数では年間利回り約1.8%のSPYなどがあります。
対して金や石油、金銀など当然配当が出ない商品には配当金は出ませんし、株式や株価指数でも配当が出ていない銘柄ではCFDでも配当金は出ません。
よってCFDで配当狙いができる銘柄は株価や株価指数の中でも配当金が出ているものに限られると言えるでしょう。
CFDでの配当狙いは愚の骨頂な理由
一方でCFDでの配当狙いは正直なところあまりおすすめできない取引手法です。
そこで以下ではCFDでの配当狙いは愚の骨頂な理由を解説していきます。
- 金利コストがかかる
- 資金効率が悪い
- ロスカット率が高まる
- 時間の無駄
CFDでの配当狙いは金利コストがかかる
まず、1つ目のCFDでの配当狙いは愚の骨頂な理由としては金利コストがかかる点があります。
理由としてはCFDでは1日持ち越す度にオーバーナイト金利がかかるからです。
例えば、CFDではレバレッジをかけた取引が普通でしかも5倍から20倍と他の取引と比べても大きなレバレッジをかけるのが通常でそのレバレッジ分オーバーナイト金利がかかります。
そして、CFDで配当狙いの場合は権利落ち日で最低でも1日は持ち越さなければならないため、配当を取るためには最低1日分の金利が必ずかかります。
実際に米国株で仮に年利2%分の配当を得られたとしても、金利コストは年金利の日割り計算で計算され、政策金利によっても変動しますが実際に2%程度以上はかかり、金利上昇が起きれば配当でもらえる額よりも上回る可能性があります。
そうなると配当をもらったのに金利で結局マイナスという残念な事態になりかねません。
よって金利コストがかかる点がCFDでの配当狙いは愚の骨頂な理由だと言えるでしょう。
CFDでの配当狙いは資金効率が悪い
次に2つ目のCFDでの配当狙いが愚の骨頂な理由としては資金効率が悪い点があります。
理由としてはCFDで配当狙いを行う場合最低1日、また下手をするとそれ以上資金の拘束時間が長くなるからです。
例えば、CFDでの配当狙いでは必ず1日は持ち越す必要が出るため、資金が拘束される時間が出てきますし、キャピタルゲインでも少なくともプラマイゼロもしくはプラスにしておかなければ意味がありません。
そのため、配当を取ったがために配当金でもらった以上に含み損が出た場合、損切りがなかなかできず、資金回転ができなくなる可能性もあります。
また、含み損になるのを防ぐために権利落ち日の何日も前に入っていた場合それもまたせっかくのレバレッジで大きな資金を動かせ、短時間で得られるCFDの資金回転率を悪くし、機会損失に繋がります。
よって資金効率が悪い点がCFDでの配当狙いが愚の骨頂である理由の一つだと言えるでしょう。
CFDでの配当狙いはロスカット率が高まる
3つ目のCFDでの配当狙いが愚の骨頂である理由としてはロスカット率が高まる点があります。
理由としては最低でも1日は持ち越すことのなるため、大きな市場の変動に出くわしやすくなるからです。
例えば、CFDで配当狙いの原資産になる株価指数や株価は権利落ち日を持ち越すと翌日には利確によりその配当分もしくはそれ以上に株価が下落することが度々あります。
また、1日持ち越すとなると市場に滞在する時間が長くなり、その原資産である銘柄や株価指数においてネガティブなニュースが突然出て急落するというリスクにも遭いやすくなります。
そうなると配当を狙っていたはずがそれを上回るマイナスになったり、下手をすると対応が遅れて強制決済がなされる可能性が高まります。
よって配当狙いは市場への滞在時間が伸びそれに伴って市場の大きな変動によるロスカット率が高まる点が配当狙いが愚の骨頂である理由だと言えるでしょう。
CFDでの配当狙いは時間の無駄な可能性
4つ目のCFDでの配当狙いが愚の骨頂である理由としては時間の無駄な可能性がある点があります。
理由としてはCFDはもともとレバレッジを大きくかけて小資金で大きな資金を動かせるため、短期で効率よく利益を上げるのを主眼に置いた取引だからです。
例えば、CFDは5倍から20倍のレバレッジをかけて取引できますが、このレバレッジは他の取引よりもはるかにレバレッジが高く、小資金でも大きな資金を動かして1日で元本資金に対して大きな利益を得ることができます。
しかし、配当狙いでCFDを取引すると資金の拘束時間が長くなり、短期で資金を回せる回数が減ってしまいます。
これではせっかくのCFDの小資金でも短期で大きな利益を得られるという強みを配当を狙ったがためにみすみす潰して取引しているような形となってしまいます。
よって単純に時間の無駄になる可能性がある点がCFDでの配当狙いが愚の骨頂である点の1つだと言えるでしょう。
CFDでの配当狙いでおすすめしない人

また、特にCFDでの配当狙いの取引でおすすめしない人の特徴といったものもあります。
そこで以下ではCFDでの配当狙いでおすすめしない人を解説していきます。
- 小資金で取引している人
- 長期間やろうとしてる人
- 初めてCFDをする人
CFDを配当狙いで小資金で取引してる人
まず、1つ目のCFDでの配当狙いでおすすめしない人としては小資金で取引している人が挙げられます。
理由としては小資金であれば配当狙いよりも通常のCFDのトレードの方が稼げる額は大きいからです。
例えば、小資金ではCFDでレバレッジをかけたとしても動かせる資金はやはり限られており、これでCFDの配当を狙ったとしてももらえる配当の額は限られます。
一方で小資金でもレバレッジをかけて通常の取引を行えば取引のチャンスが多いことで1回の配当よりも1日で配当分程度の利益を得ることはザラにありますし、通常取引の方が配当の利益よりも全然多いみたいなことも普通です。
そうなるとわざわざ小資金でCFDで配当を狙って取引するよりも通常取引を行った方が利益を得られる可能性も確率も断然高くなります。
よって小資金で取引している人はCFDでの配当狙いでおすすめしない人のパターンの1つとして挙げられるでしょう。
CFDを配当狙いで長期間やろうとしてる人
次にCFDでの配当狙いでおすすめしない人としては配当狙いで長期間やろうとしている人が挙げられます。
理由としてはCFDでの配当狙いは長期間で行う場合、現物と比べると非常にリスクが高まるからです。
例えば、現物取引では前々から配当狙いで全体として割安な時に株式を購入し、何年も保有することで元本を毀損することなく、配当をもらうということが可能です。
確かにCFDでもレバレッジはかかっていますが、期限がないものが多く長期でのこのような現物スタイルの配当狙いもできなくはないですが、CFDでは持ち越す度に金利がかかるため、日々お金が飛んでいきます。
そのため、金利で日々減っていくことで前々から全体として割安の時に購入、何年にも渡って配当をもらうというスタイルはCFDでは元本を毀損するリスクが高まります。
よって配当狙いで長期間やろうとしている人はCFDでの配当狙いでおすすめしない人のパターンの1つとして挙げられるでしょう。
CFDを配当狙いで初めてCFDをやる人
3つ目にCFDで配当狙いでおすすめしない人としては初めてCFDで取引を行う人が挙げられます。
理由としては配当狙いの取引はCFDではリスクが高めな取引だからです。
現物取引の印象がある人はトレードよりも配当狙いの方が安全だというような印象があるかもしれませんが、CFDでは逆です。
特にCFDでは大きなレバレッジがかかっているため、市場にいる時間が長くなればなるほど特にリスクが高まります。
また、証券会社では現物のようにCFDでも配当狙いで堅実に取れるみたいな甘いことが書かれていることがありますが、これは単純に金利がかかれば証券会社の取り分が増えるところがあるだけで初心者に優しい取引だからではありません。
むしろ配当狙いはCFDではかなり難しい取引であり、難易度は高いです。
よって初めてCFDで取引を行う人はCFDでの配当狙いでおすすめしない人のパターンの1つとして挙げられるでしょう。
CFDで配当狙いをおすすめできる人
とはいえ、中にはCFDで配当狙いをおすすめできる人も存在します。
そこで以下ではCFDで配当狙いをおすすめできる人を解説していきます。
- 単発狙いの人
- 損する覚悟がある人
- その銘柄に詳しい人
単発だけCFDで配当狙いをする人
まず、1つ目のCFDで配当狙いをおすすめできる人としては単発狙いな人が挙げられます。
理由としてはたまたまちょうどタイミングがよく持ち越すタイミングと配当がもらえるタイミングマッチしているみたいなことがあるからです。
例えば、CFDで取引していてちょうど金利が低く、市場環境も良く右肩上がりのタイミングで翌日も上がる可能性が高く、たまたま持ち越すタイミングで配当ももらえるみたいな形です。
あくまでもトレードでの利益が主体でたまたま付随的に単発的な形で配当が入る形であれば十分に機能的な利益になる可能性はあると言えるでしょう。
よって単発狙いな人はCFDで配当狙いをおすすめできる人のパターンの1つだと言えるでしょう。
CFDで配当狙いをして損する覚悟がある人
次にCFDで配当狙いをおすすめできる人としては損する覚悟がある人が挙げられます。
理由としては配当狙いでは金利コストや急激な相場の変動により損失の方が大きくなる可能性があるからです。
配当狙いであれば1日で終わるトレードと違い、必ず金利のコストがかかりますし、持ち越す分市場に資金を置く時間が長くなり、相場の急激な変動で配当を超える下落リスクや相場の変動に対応できず、ロスカット率も高まります。
そのため、普通のトレードよりも配当狙いの方がリスクはより高まり、損する率も高まります。
よって損する覚悟がある人でない限りCFDでの配当狙いの取引は難しくなると言えるでしょう。
その銘柄に詳しくCFDで配当狙いをしている人
最後にCFDで配当狙いをおすすめできる人としてはその銘柄に詳しい人が挙げられるでしょう。
理由としてはその銘柄に詳しいことで配当が入る状態でのその銘柄の取引パターンなど配当以上の損失が出ない立ち回りをしやすくなるからです。
例えば、その銘柄の決算状況や関連する市場環境、権利落ち日前後での需給パターンなどを熟知している場合、その銘柄の動向が読みやすく配当を取る前にどこで入るのか、配当が出た後どの辺りで出るのかといった行動がしやすくなります。
このようにその配当狙いの銘柄においてより情報を多く詳しく知っている場合は権利落ち日で立ち回りが難しい環境下でもうまく配当分の利益を取って元本資金は毀損しない取引がしやすくなると言えるでしょう。
よってその銘柄に詳しい人はCFDでの配当狙いをおすすめできる人のパターンの1つだと言えるでしょう。
配当狙いをするならCFDではなく現物で

結論としてはCFDにおいて配当狙いの取引はあまりおすすめしません。
理由としてはCFDは配当狙いの取引をするには利益に対してリスクの方が大きくリスクリワードとしてはあまり良くないからです。
実際にオーバーナイト金利が必ず取られ、権利落ち日の前後は値動きが大きくロスカット率も高くなります。
そのため、CFDでの配当狙いは長期でもコストのかからず、ロスカットもない現物取引のようにはリスクを抑えて取引するのは特に初心者には難しいと言えるでしょう。
やはり、CFDでの取引は配当狙いよりもトレードの徹した方がコストもリスクも抑えて取引が可能です。
よってCFDでは配当狙いはあまりおすすめできず、該当狙いの取引を行うなら現物の取引で行った方が良いと言えるでしょう。
CFDも配当狙いの現物取引もau株コム証券がおすすめ
一方でCFDも現物の配当狙いの取引も行うならauカブコム証券 がおすすめです。
理由としてはau株コム証券なら株口座を開設することで同時にCFDの口座も開設することができるからです。
CFDは取引所CFDであるため、証券会社との取引となる店頭CFDと比べて市場で取引できるためより公正でスプレッド低い取引が可能です。
また、現物株取引では1株から取引でき、配当も1株からもらえるプチ株取引も可能です。
加えて、au株コム証券は信用力の高いKDDIと三菱UFJによって運営されているため、安心した取引のできる証券会社だと言えるでしょう。
そのため、CFDや配当狙いの現物取引を行うならauカブコム証券 がおすすめです。
ちなみにプチ株ではPontaポイントでの購入も可能なため、Pontaポイントを利用している方はより使いやすい証券会社だと言えるでしょう。
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