CFDでの長期保有に興味があるけれどデメリットがあったりするのか気になる、CFDの長期保有はリスクが大きいと聞くけれどどうなの。
このようなCFDの長期保有に関する疑問を抱えている方も少なくはないかと思います。
実際にCFDでは短期のトレードの話は聞くけれどCFDの長期のトレードの話はあまり情報がないのも事実です。
そこで今回はCFDの長期保有に関する概要やメリット、デメリットといった部分を解説していきます。
- CFDの長期保有とは?
- CFDの長期保有のメリット・デメリット
- CFDの長期保有でデメリットが多い人の特徴
- CFDの長期保有はデメリットが多い
CFDの長期保有とは?
そもそもCFDとは現物の金融資産を売買することなく、その取引において発生する金銭の変動差額だけの利益を得たり、損失となったりする取引です。
また、CFDの多くではレバレッジがかかっており、証拠金のみで5倍から20倍の取引ができます。
そのため、一般的にレバレッジがかかっているため、CFDは1日で取引を終了するデイトレードや1週間程度で行うスイングトレードなど短期的な投資で行われることが多いです。
しかし、CFDではレバレッジをかけているものの、基本的に取引期限はないためオーバーナイト金利を支払い、大きな変動がなく、強制決済さえされなければ1年といった長いスパンでの取引も可能です。
これが6ヶ月で返済期限が来る信用取引とは違うところです。
故にCFDはメインは短期取引にはなりますが、理論上ではCFDは長期保有も可能なのです。
CFDの長期保有のメリット
ではCFDの長期保有にはどういったメリットがあるのか。
以下では1年以上の長期保有ができるCFDのメリットを解説していきます。
- インカムゲインが増える
- 取引回数を減らせる
CFDの長期保有でインカムゲインが増える
まず、1つ目のCFDの長期保有のメリットとしてはインカムゲインが増える点があります。
理由としてはCFDではポジションを保有していると配当や利息などのインカムゲインを得ることができ、保有期間が長くなるほどその機会が増えるからです。
実際に配当が出るETFや個別株などのCFDの買いポジションを持っているとCFDでも配当金に相当する権利調整額を受け取ることができ、長期になるほど配当が出るのに合わせて権利調整額を受け取る回数が増えます。
また、為替CFDの金利の高い通貨の買いポジションを持っている場合、金利差にスワップポイントが貰え、金利収益などの回数が長期保有によって増えることになります。
よって配当金や利息などがもらえる回数が増加し、インカムゲインが増える点がCFDの長期保有のメリットだと言えるでしょう。
CFDの長期保有で取引回数を減らせる
もう一つのCFDの長期保有のメリットとしては取引回数を減らせる点があります。
理由としてはCFDの長期保有であれば取引回数が減り、それに応じてスプレッドや取引手数料を払う回数を減らせるからです。
CFDに限らず金融商品の取引には買いや売りを行う度にスプレッドや取引手数料などといったコストがかかり、短期取引の場合は特に取引回数が増えるため、こういったコストも増加してしまいます。
一方でCFDの長期保有であれば保有期間自体は長いですが、取引する回数自体は短期取引と比べて格段に少なくなり、スプレッドや取引手数料などのコストを支払う回数も減ります。
そうするとできれば払いたくないコストの削減が可能になります。
よって取引回数を減らせる点がCFDの長期保有のメリットだと言えるでしょう。
CFDの長期保有のデメリット
一方でCFDの長期保有には多くのデメリットも潜んでいます。
そこで以下ではCFDの長期保有でのデメリットを解説していきます。
- スワップポイントの変動
- オーバーナイト金利の発生
- 大きな価格変動に対応できない
- 資金の回転率が悪くなる
CFDの長期保有でスワップポイントの変動のデメリット
まず、1つ目のCFDの長期保有のデメリットとしてはスワップポイントの変動が挙げられます。
理由としてはスワップポイントが変動すると逆に受け取るのではなく、スワップポイントを支払う必要性が出てきてしまうからです。
スワップポイントは基本的に金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売るポジションを持ちつつ、翌日に持ち越すことで受けることのできる金利差で逆に金利の低い通貨を買いで持っていたり金利の低い通貨を売りで持っていると支払う側になります。
長期保有する場合、金利をスワップポイントをもらえる側のポジションで持っていることが多く、もちろん思惑通りにそのままの金利差で維持できれば利益となる可能性はあります。
しかし、市場の動きは思い通りになることは少なく、特に長期保有となればその市場の環境の変化リスクに晒されやすくなります。
そのため、実際に金利差が逆転してしまうことも長期保有では起きやすく逆にスワップポイントを払わなければならない状態に陥ってしまうこともあります。
よってスワップポイントの変動がある点でCFDの長期保有のデメリットだと言えるでしょう。
CFDの長期保有でオーバーナイト金利が発生するデメリット
次にCFDの長期保有のデメリットとしてはオーバーナイト金利が発生する点があります。
理由としてはCFDでは基本的に買いポジションを持ったまま翌日に持ち越すとオーバーナイトという金利がかかり、毎日持ち越す度に金利がかかるからです。
この金利がかかるのはある種銀行や金融機関からお金を借りている場合、借りている間はずっと金利がかかり続けるのと同じようにかかり続けます。
これはCFDがレバレッジ取引を基本としており、レバレッジ分で取引して買いポジションを持っている間は証券会社からお金を借りている状態と同じだからです。
短期取引の場合は1日である種返すことになるため、このオーバーナイト金利はかかりませんが、長期保有になるとお金を借りている時間がある種長くなり、その分金利を積み重なってしまいます。
よって長期になるほどオーバーナイト金利が発生して金利負担が重くなる点でCFDの長期保有のデメリットだと言えるでしょう。
CFDの長期保有で大きな価格変動に対応できないデメリット
3つ目のCFDの長期保有のデメリットとしては大きな価格変動に対応できない点があります。
理由としては長期保有になるほど市場の暴落や瞬間的な変動に出会す可能性が高まるからです。
例えば、短期保有であればその取引は基本的にその日で終わるため自身が株価や価格変動を常に把握している時に取引を終わることができます。
しかし、CFDの長期保有となるともちろんCFDはほぼ24時間取引できますが、24時間ずっと画面を見ているわけにもいかず、就寝中などは市場環境への対応ができません。
その中で瞬間的な変動や大きな暴落が起きるとCFDにはレバレッジがかかっているため、強制決済や追証リスクが高まります。
しかも、長期になればなるほど対応できな時間は増加し、これに比例してこういった事態が起きる確率は増加していきます。
よって大きな価格変動に対応できない点がCFDの長期保有のデメリットだと言えるでしょう。
CFDの長期保有で資金の回転率が悪くなるデメリット
4つ目のCFDの長期保有のデメリットとしては資金の回転率が悪くなるという点があります。
理由としてはCFDがレバレッジをかけて小資金でも大きな資金を動かせる取引となっているからです。
実際に小資金では短期的な取引で利益を出していくのは難しいですが、レバレッジをかけていることで大きな資金を動かすことができ、これによって短期でも大きな利益を取れるような形となります。
それなのにわざわざ小資金でもできる長期的保有の取引を行うとせっかくのレバレッジのかかった大きな資金を動かせず、保有している間はただただ金利コストがかかるだけです。
そのため、長期保有なら持っているだけでお金のかかるCFDで持つよりも持っていてもお金のかからない現物で持った方がよく、せっかくレバレッジをかけて大きな資金を動かせるのに長期保有で動かさないのは正直意味不明です。
よって資金の回転率が悪くなる点でCFDの長期保有のデメリットだと言えるでしょう。
CFDの長期保有でデメリットが多い人の特徴

一方でCFDの長期保有においてはデメリットの大きい状態の人も存在します。
そこで以下ではCFDの長期保有でデメリットの多い人の特徴を解説していきます。
- 資金が少ない人
- 買いポジションの人
- レバレッジを高くしてる人
資金が少ない人はCFDの長期保有でデメリット増加
まず、1つ目のCFDの長期保有でデメリットが多い人の特徴としては資金が少ない人が挙げられます。
理由としては資金が少ないとレバレッジをかけてCFDの長期保有をしても得られる利益は少なくなるからです。
例えば、小資金でもレバレッジをかけているのであれば1日の数%の値動きで大きな利益を得られます。
しかし、小資金のレバレッジをかけた大きな資金でも長期保有にしてしまうと得られる利益の可能性は少なくなくなります。
しかも、レバレッジをかけた小資金しか持っていない場合、暴落や瞬間的な下落などの長期保有で増えるリスクにおいてロスカットに合わないために証拠金維持率を高めなくてはなりませんが小資金ではそれもできません。
そうなると結局のところ長期保有で得ようと思っていた利益も得られず、金利だけ払ってただただ大損したという結果になりかねません。
よって資金が少ない人がCFDの長期保有でデメリットが多い人の特徴だと言えるでしょう。
買いポジションの人はCFDの長期保有でデメリット増加
次に2つ目のCFDの長期保有のデメリットが多い人の特徴としては買いポジションの人が挙げられます。
理由としては買いポジションでCFDを持っている場合、オーバナイト金利つまり金利調整額がかかり続けるからです。
逆に売りポジションでCFDを持っている場合は金利調整額が一般的にもらえます。
ところで長期保有でCFDを行う場合、その期間が長くなればなるほど買いポジションの人は金利を払い続けることになります。
そのため、買いポジションの人は長期になればなるほどコストが増える結果となります。
よって買いポジションの人がCFDの長期保有のデメリットが多い人の特徴だと言えるでしょう。
レバレッジを高くしている人
3つ目のCFDの長期保有のデメリットが多い人の特徴としてはレバレッジを高くしている人が挙げられます。
理由としてはレバレッジを高くするほど追証や強制決済のリスクが高まるからです。
例えば、CFDでは任意にレバレッジを変更できるかはその証券会社のサービスによって変わりますが、全体としては株式のCFDは5倍、株価指数のCFDは10倍、商品CFDは20倍となっていることが多いです。
また、手元の資金が少なければ少ないほど実質的なレバレッジは高くなっていきます。
そのため、小資金しかなく商品CFDのような最大の倍率の20倍のレバレッジがかかっているような金融商品を取引している場合非常に高いレバレッジをかけていることになります。
そうすると少しの変動ですぐに追証や強制決済のリスクが高まる上に長期になるほど大きな変動に晒される可能性も高まっていき、本当に決済したい時に決済できる確率が減っていきます。
よってレバレッジを高くしている人がCFDの長期保有のデメリットが多い人の特徴として挙げられます。
CFDの長期保有はデメリットが多い

結論としてはCFDの長期保有はメリットよりもむしろデメリットの方が多いと言えるでしょう。
理由としてはCFDはレバレッジがかかっており、日が経過するごとにオーバーナイト金利などのコストがかかる上に資金回転率が悪くなり、市場の変動への対処も遅れがちだからです。
実際にレバレッジをかけて行うのは小資金でも短期間で大きな資金を動かすことができ、効率よく利益を上げるためが主な目的です。
そのため、レバレッジのかかったCFDを長期保有することはそのメリットをわざわざ縮小させてコストとリスクだけを高めている行為に等しいです。
よってCFDの長期保有は本来の取引行為と目的を相反したものであり、正直あまり理解のできない行為です。
この点でCFDの長期保有はデメリットが多く、正直全くおすすめできない取引手法だと言えるでしょう。


コメント