CFDでレバレッジ1倍の取引は可能?メリット・デメリットを解説
「CFDはレバレッジ1倍で取引できるのか」「リスクを抑えるために1倍で取引したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
CFDはレバレッジを利用できる金融商品ですが、必ず高いレバレッジで取引しなければならないわけではありません。
取引数量や証拠金の使い方を調整することで、実質的にレバレッジ1倍に近い取引を行うことは可能です。
ただし、レバレッジ1倍で取引する場合にも、CFD特有のコストやロスカットルール、スプレッドなどには注意が必要です。
この記事では、CFDでレバレッジ1倍の取引は可能なのか、メリット・デメリット、向いている人、注意点について初心者向けにわかりやすく解説します。
本記事の概要
- CFDでレバレッジ1倍の取引は可能なのか
- 実質レバレッジとは何か
- レバレッジ1倍で取引するメリット
- レバレッジ1倍で取引するデメリット
- レバレッジ1倍が向いている人
- 取引前に確認したい注意点
CFDでレバレッジ1倍の取引は可能?
結論から言うと、CFDで実質的にレバレッジ1倍の取引をすることは可能です。
CFDでは、商品ごとに最大レバレッジが決められていることがあります。
例えば、株価指数CFDや商品CFDなどでは、取引できる最大レバレッジが設定されている場合があります。
しかし、最大レバレッジが利用できるからといって、必ずその倍率まで取引しなければならないわけではありません。
取引額と同じ程度、またはそれ以上の証拠金を用意して取引すれば、実質的にレバレッジ1倍に近い取引になります。
つまり、CFDでは取引数量を抑え、証拠金に余裕を持たせることで、リスクを抑えた運用が可能です。

実質レバレッジとは?
実質レバレッジとは、実際の取引金額が自己資金に対して何倍になっているかを表す考え方です。
例えば、自己資金が10万円あり、10万円分のCFD取引を行う場合、実質レバレッジは約1倍です。
一方で、自己資金10万円に対して50万円分の取引を行えば、実質レバレッジは約5倍になります。
CFDでは最大レバレッジだけでなく、この実質レバレッジを意識することが重要です。
| 自己資金 | 取引金額 | 実質レバレッジ |
|---|---|---|
| 10万円 | 10万円 | 約1倍 |
| 10万円 | 30万円 | 約3倍 |
| 10万円 | 50万円 | 約5倍 |
| 10万円 | 100万円 | 約10倍 |
実質レバレッジが高くなるほど、利益も損失も大きくなりやすくなります。
初心者の場合は、まず実質レバレッジを低く抑えることを意識するとよいでしょう。

CFDをレバレッジ1倍で取引するメリット
CFDをレバレッジ1倍に近い形で取引するメリットには、リスクを抑えやすいことや、証拠金維持率を保ちやすいことがあります。
CFDをレバレッジ1倍で取引するメリット
- ロスカットリスクを抑えやすい
- 価格変動に落ち着いて対応しやすい
- 売りからも取引できる
- CFDの仕組みに慣れやすい
ロスカットリスクを抑えやすい
CFDをレバレッジ1倍に近い状態で取引すると、証拠金維持率に余裕を持たせやすくなります。
高レバレッジで取引している場合、少しの価格変動でも証拠金維持率が大きく下がることがあります。
一方で、実質レバレッジを低く抑えていれば、価格が一時的に下落してもロスカットまでの余裕を持ちやすくなります。
ただし、レバレッジ1倍でも価格変動による損失がなくなるわけではありません。
損切りラインや資金管理のルールは必ず決めておきましょう。
価格変動に落ち着いて対応しやすい
高レバレッジでは、わずかな値動きでも損益が大きく変動します。
そのため、相場の動きに焦ってしまい、冷静な判断が難しくなることがあります。
レバレッジ1倍に近い取引であれば、損益の変動が比較的緩やかになりやすく、落ち着いて判断しやすくなります。
特にCFD初心者にとっては、まず低い実質レバレッジで取引に慣れることが大切です。
売りからも取引できる
CFDは、買いだけでなく売りからも取引できます。
レバレッジ1倍に近い取引であっても、価格が下がると考える場合は売りから取引することが可能です。
現物株では基本的に価格上昇を狙う取引が中心になりますが、CFDでは下落相場でも取引機会を探せます。
ただし、売り取引にも損失リスクがあります。
相場が予想に反して上昇した場合は損失が発生するため、買い取引と同じようにリスク管理が必要です。
CFDの仕組みに慣れやすい
CFDを始めたばかりの人が、いきなり高レバレッジで取引すると、大きな損失につながる可能性があります。
まずはレバレッジ1倍に近い取引で、注文方法、証拠金維持率、ロスカットルール、スプレッドなどに慣れるのも一つの方法です。
実際の取引を通じて仕組みを理解してから、必要に応じて取引数量を調整する方が安全性を高めやすくなります。

CFDをレバレッジ1倍で取引するデメリット
レバレッジ1倍にはリスクを抑えやすいメリットがありますが、デメリットもあります。
CFDをレバレッジ1倍で取引するデメリット
- 資金効率は下がりやすい
- 利益が大きくなりにくい
- CFD特有のコストは残る
- 現物取引との比較が必要になる
資金効率は下がりやすい
CFDの特徴の一つは、レバレッジを利用して少ない資金で大きな取引ができることです。
しかし、レバレッジ1倍に近い取引では、基本的に自己資金の範囲内での取引になります。
そのため、高レバレッジ取引と比べると資金効率は下がりやすくなります。
ただし、資金効率が高いほどリスクも大きくなるため、資金効率だけで判断するのは避けましょう。
利益が大きくなりにくい
レバレッジ1倍で取引する場合、値動きに対する損益は現物取引に近くなります。
そのため、同じ値動きでも、高レバレッジ取引と比べると利益は大きくなりにくいです。
短期間で大きな利益を狙うというよりも、リスクを抑えながら相場に慣れる取引方法と考えるとよいでしょう。
CFD特有のコストは残る
レバレッジ1倍に近い取引であっても、CFD特有のコストがなくなるわけではありません。
スプレッド、金利調整額、価格調整額などが発生する場合があります。
特にポジションを翌日に持ち越す場合は、調整額が損益に影響することがあります。
取引前には、各社の取引条件やコストを確認しておきましょう。
現物取引との比較が必要になる
レバレッジ1倍で取引する場合、取引の性質は現物取引に近くなります。
そのため、株式やETFを取引する場合は、CFDを使うべきか、現物取引を使うべきかを比較することが大切です。
一方で、CFDには売りから取引できることや、商品CFD・株価指数CFDなど幅広い対象にアクセスしやすいという特徴もあります。
取引目的に合わせて、CFDと現物取引を使い分けましょう。
CFDのレバレッジ1倍が向いている人
CFDのレバレッジ1倍は、リスクを抑えながら取引したい人や、CFDに慣れたい人に向いています。
CFDのレバレッジ1倍が向いている人
- CFD初心者の人
- ロスカットリスクを抑えたい人
- 落ち着いて相場に慣れたい人
- 売り取引も試してみたい人
CFD初心者の人
CFD初心者は、まず実質レバレッジを低く抑えて取引に慣れることが大切です。
高レバレッジで取引すると、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。
レバレッジ1倍に近い取引であれば、証拠金維持率やロスカットの仕組みを確認しながら進めやすくなります。
ロスカットリスクを抑えたい人
ロスカットリスクを抑えたい人にとって、実質レバレッジを低くすることは重要です。
証拠金に余裕を持たせることで、急な価格変動にも対応しやすくなります。
ただし、レバレッジ1倍でも相場が大きく動けば損失は発生します。
損切りルールや資金管理は必ず行いましょう。
落ち着いて相場に慣れたい人
相場に慣れていないうちは、損益の変動が大きいと冷静な判断が難しくなります。
レバレッジ1倍に近い取引であれば、値動きに対する精神的な負担を抑えやすくなります。
まずは小さな取引から始め、注文方法や決済方法、取引コストなどを確認するとよいでしょう。
売り取引も試してみたい人
CFDでは、レバレッジ1倍に近い取引でも売りから入ることができます。
下落相場での取引方法を学びたい人にとっては、CFDの特徴を活かしやすい場面があります。
ただし、売り取引は相場が上昇した場合に損失が発生します。
事前に損切りラインを決めてから取引しましょう。
CFDのレバレッジ1倍と現物取引の違い
レバレッジ1倍で取引する場合、CFDと現物取引の違いを理解しておくことが大切です。
| 項目 | CFDレバレッジ1倍 | 現物取引 |
|---|---|---|
| 現物保有 | なし | あり |
| 売りから取引 | 可能 | 基本不可 |
| ロスカット | あり | なし |
| 調整額 | 発生する場合あり | 基本なし |
| 取引対象 | 株価指数・商品など幅広い | 株式・ETFなど |
CFDは現物を保有しないため、株主優待や議決権などは基本的にありません。
一方で、売りから取引できることや、商品CFD・株価指数CFDなどにアクセスしやすい点は特徴です。
どちらが良いかは、取引目的や投資期間によって異なります。
CFDのレバレッジ1倍で注意したいポイント
レバレッジ1倍に近い取引でも、CFDである以上注意すべき点があります。
取引前に確認したいポイント
- 実質レバレッジ
- 証拠金維持率
- ロスカットルール
- スプレッド
- 金利調整額や価格調整額
- 取引時間
実質レバレッジを確認する
レバレッジ1倍で取引したい場合は、取引金額と自己資金のバランスを確認しましょう。
最大レバレッジではなく、実際にどのくらいの取引額になっているかを見ることが重要です。
取引数量を増やしすぎると、知らないうちに実質レバレッジが高くなることがあります。
証拠金維持率を確認する
CFDでは、証拠金維持率が一定水準を下回るとロスカットされる場合があります。
レバレッジ1倍に近い取引でも、相場が大きく動けば証拠金維持率は変化します。
取引中は証拠金維持率を定期的に確認しましょう。
スプレッドや調整額を確認する
CFDでは、買値と売値の差であるスプレッドが実質的なコストになります。
また、ポジションを翌日に持ち越す場合、金利調整額や価格調整額が発生する場合があります。
レバレッジ1倍であっても、これらのコストは損益に影響するため、取引前に必ず確認しておきましょう。
CFDを取り扱うサービスの一例
CFDを取り扱うサービスの一例として、DMM CFDやauカブコム証券などがあります。
DMM CFDでは、商品CFDや株価指数CFDなどを取引できる場合があります。
auカブコム証券では、現物株取引や信用取引に加えて、取引所CFDを利用できる場合があります。
ただし、取扱商品、スプレッド、レバレッジ、ロスカットルール、手数料などはサービスによって異なります。
CFDを取引する場合は、複数のサービスを比較し、自分の取引スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
まとめ|CFDのレバレッジ1倍はリスクを抑えたい人に向いている
CFDでは、取引数量や証拠金の使い方を調整することで、実質的にレバレッジ1倍に近い取引を行うことが可能です。
レバレッジ1倍に近い取引では、ロスカットリスクを抑えやすく、価格変動にも落ち着いて対応しやすいメリットがあります。
一方で、資金効率は下がりやすく、利益も大きくなりにくい点には注意が必要です。
また、レバレッジ1倍であっても、CFD特有のスプレッド、調整額、ロスカットルールなどは残ります。
CFDでレバレッジ1倍の取引を検討する場合は、実質レバレッジ、証拠金維持率、コスト、取引目的を確認したうえで、無理のない範囲で活用しましょう。
免責事項:本記事はCFD取引に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の商品・金融機関・投資行動を推奨するものではありません。CFD取引には元本割れのリスクがあり、相場状況によっては大きな損失が発生する可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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